よく訪れる長南町の野見金公園には炭焼き小屋があります。炭を作るための機能以外にはなにも手を加えていないとっても素朴で質実な佇まいで、いつも通るたびに気になっていました。先日公園を訪れた際に初めて炭を作っている様子を見ることできました。人はいなかったのですが小屋の中からは炭焼きの過程で出る灰色の煙とともに、これから焼きあがるであろう炭から発せられる炭の持つ独特の強い臭いが立ち込めていました。傍には伐採されたたくさんの堅い木が積まれています。看板に記された「虚炭窯」という名前に小屋主さんの小粋さが伝わるようです。自然の産物からエネルギーがどうやって作られるのかが可視化されているような炭焼き小屋を見られとても味わい深い散策ができました。